(概要)
岡山県下の自治体職員が集まり、一年間10回にわたる研究会活動を行い、単独自治体におけるファシリティマネジメントの取り組みの推進にとどまらず、横連携による効率的・効果的なFMを進めるための必要な知見を得る研究会の第4回。
今回は本研究会の総合アドバイザーを務める関西学院大学の石原俊彦教授のご講演と、先進的なFMの取り組みを加速的に進めていらっしゃる焼津市の松本氏の事例発表が行われた。
石原先生は、公会計の重要性に根差した、ファシリティマネジメントを含む「ストックマネジメント」が重要であり、最終的には「お金」の問題にいきつくことに目をそらしてはいけない、と指摘。現在、新しい資格制度である「(一般社団法人)英国勅許公共財務会計協会日本支部が認定する【地方監査会計技能士資格】★」などの取得を通じた、公会計に関する知識・技術を有した人材育成の重要性を強調した。また、公会計改革のポイントをわかりやすく解説していただいた。
★現在、第三次審査の申し込みを受け付け中で、地方自治体職員のみ応募可能(一般はすでに締め切り)
焼津市の松本氏は、ここ数年間の公共施設マネジメントに関する一連の流れをご紹介いただいた。白書づくり、基本方針づくり、庁舎や保育所等の再編成など、具体的な取り組みの進め方のコツなどをお話しいただいた。特に、情報収集や計画推進にあたって、早い段階で各課横断の職員勉強会を立ち上げたことで、様々な困難を乗り越えることができた、というエピソードもご披露くださった。
本研究会の参加メンバーは、11月のFM研究会の合宿研究会や来年最終成果発表にむけて、様々な情報・ツールを収集しながら、自分たちひとりひとりの白書づくりを進める。
(以 上)
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