緑の分権改革 あるものを生かす地域力創造に向けて
(概要)
総務省自治財政局長(前地域力創造審議官) 椎川忍氏 の最新の著書「緑の分権改革 あるものを生かす地域力創造」(学芸出版、2011年)の出版を記念して、緑の分権改革をテーマに地域主権・地域再生に関する講演会が行われた。
学芸出版社のホールを埋め尽くすたくさんの参加者が集まり、熱心に講演を聞き入っていた。講演後、質疑応答が行われ、フロアーからも活発な質問がなされた。
また、講演終了後に交流会も行われ、鹿児島県のやねだんの豊重氏も加わり、活気ある情報交換、交流が行われた。
(趣旨)
平成21年秋に当時の原口総務大臣から「緑の分権改革」を進めるようにとの指示を受けて以来、地域力創造のあり方と関連づけながら、私は常にこの政策の意義や推進方策について考え続けてきました。その間、個人的には、内発的発展論、森里海連環、自然との共生などを主導される多くの先生方とめぐりあい、徐々に自分の考えも確立されて来ました。
一方、役所の方でも、毎年予算がつくようになり、その成果がどんどん世の中に発表されるようになってきましたが、走りながら全体像を構築している面もあり、まだこの政策の意義や目標が十分に理解されているとはいえません。
東日本大震災を経た今こそ、「緑の分権改革」の基本理念、具体的取り組み、推進方策などを、できるだけ多くの皆さんに分かりやすく伝え、今後の被災地の復興、全国各地の地域再生、さらにもっと大きくいえば新しい文明の方向性について考えていくきっかけにしていただきたいと、私は思います。
(学芸出版HP http://p.tl/bq6h より)
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