2011年10月8日(13:00-18:00 於 遠野市民センター)、「シンポジウム 東日本大震災の記録とその活用-311まるごとアーカイブスの目指すもの-」(共催 サイエンス映像学会、独立行政法人防災科学研究所、311まるごとアーカイブス、学会連携 震災対応プロジェクト)が開催された。
充実した内容に、会場いっぱいの参加者、およびニコニコ動画によるネット配信(聴取者4万人以上)は熱心に報告、議論を聞き入った。
(プログラム)
開会の挨拶
遠野市 本田敏秋 市長
311まるごとアーカイブス 世話人 今村文彦 東北大学教授
第1部 アーカイブスの「データを集める」
<311まるごとアーカイブス 活動の目的と概況>
長坂俊成(独立行政法人防災科学技術研究所、311まるごとアーカイブス 世話人)
<データ収集の取り組みの紹介>
大船渡、陸前高田の若者を中心とした画像、映像、インタビュー等のアーカイブ
釜石市のアーカイブの取り組み
気仙沼の映像、画像のアーカイブと展示
災害体験のオーラルヒストリー(被災体験のメッセージと避難行動の聞き取り)の収集
宮城県、岩手県の被災自治体の市民記録による災害映像、画像の収集
大船渡の中学生、シニアを対象とした映像作成ワークショップを通じたコミュニティの復興
遠野市等三陸地域地震災害後方支援活動のアーカイブ
被災地の写真映像記録ボランティアの活動
被災地の災害FM放送のアーカイブ
被災地の災害ボランティア活動と体験談のアーカイブ
地場産業の復興アーカイブと民間コマースサイトとの連携
測量車両による360 度映像と測量のアーカイブ
復興情報杭とスマートフォン等による復興過程の定点撮影とフィールドミュージアム構想
第2部 アーカイブスの「データを活用する」
シンポジウム1
「パネルディスカッション データの収集・活用をめぐる課題とアイディア」
<登壇者>
本田敏秋 遠野市長
野田武則 釜石市長
久保田崇 陸前高田副市長
今野洋二 大船渡市教育長
今村文彦 東北大学教授(311まるごとアーカイブス 世話人)
松原聡 東洋大学教授(学会連携 震災対応プロジェクト代表)
高田正行 ヤフー株式会社 R&D統括本部フロントエンド開発2本部開発1部部長
<司会>
長坂俊成 防災科学技術研究所 主任研究員
第3部 アーカイブスの「データを世界に発信する」
シンポジウム2「震災体験を世界に発信」
<登壇者>
畑祥雄(関西学院大学教授、サイエンス映像学会常務理事)、
今村文彦(東北大学教授、311まるごとアーカイブス 世話人)
吉見俊哉(東京大学教授、311まるごとアーカイブス 世話人)
アンドリュー ゴードン(ハーバード大学教授ライシャワー日本研究所所長)
<コメンテータ>
日比野純一(特定非営利活動法人エフエムわいわい)
<司会>
徳山喜雄(朝日新聞社、サイエンス映像学会理事)
今後のアーカイブのあり方、震災復興に向けた情報資源として、一層の発展が期待される。
(以上)
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