◎ 水道コンセッション調査などに3100万円○
◎ 厚生労働省23年度予算案○
◎ 水道ビジョン更新も予定○
厚生労働省は23年度予算案で「水道施設整備事業調査費」3100万円を計上している。同調査費の一部が、水道事業コンセッション(※)のための調査を予定したもの。
厚労省予算の注目は水道事業コンセッションなど。水道関係の23年度予算案合計は418億271万円(対前年度比319億7158万円の減少)。
このうち公共事業費は、「水道施設整備事業調査費」3100万円(体前年度比300万円減)、「水道施設整備費補助」412億5460万円(対前年度比323億6858万円減)を、それぞれ計上した。「水道施設整備費補助」は、「簡易水道等施設整備費補助」168億9753万円、「水道水源開発等施設整備費補助」243億5706万円で構成。「調査費」は、注目のコンセッション調査費も含む。「水道施設整備補助」額が対前年度比323億円余も減少したのは、一括交付金(「地域自主戦略交付金」(仮称)、所管:内閣府)に一部移行したため。具体的には「水道水源開発等施設整備費補助」のうちの都道府県相当分が同交付金に移った。
非公共事業費は、「水道産業国際展開推進事業費」4800万円(対前年度比2611万円増)、「水道ビジョンフォローアップ調査費」2181万円(新規)を、目玉事業とする。「国際展開」は、「新成長戦略」(平成22年6月閣議決定)を踏まえ、アジア各国の水道協会との連携などによる情報収集・海外ネットワーク機能強化や、日本の水道技術の国際標準化に向けた取り組みを推進する。「水道ビジョン」は、平成16年度に作成したビジョンを更新する。
【厚生労働省全体予算】
厚労省全体は28兆9638億円(対前年度比1兆4077億円増、一般会計)。主は社会保障関係費28兆5153億円。内訳は、年金10兆3847億円(対前年度比2493億円増)、医療9兆9250億円(4655億円増)、介護2兆2037億円(1233億円増)、福祉など5兆7473億円(6693億円増)、雇用2547億円(715億円減)。
※コンセッション=施設の所有権を移転せず、民間事業者にインフラの事業運営に関する権利を長期間にわたって付与する方式。
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